2010年1月26日火曜日

こいつに決着を付けないと、次に進めないんだ!

モビール作品制作、決着

今日は、「応用造形演習」のモビール作品提出日。実はわたしもこの日に備えて、(というか、自分の作品を仕上げずにはいられなかった)、週末はずっと、他の仕事にまったく手が就かず、このカンガルーちゃんにかかりっきり。

▲もちろんいきなり塗ったりしませんよ!

イメージとして、仮面ライダー555(ディケイドっぽくもある)のように、ラインがピカッと光るイメージは最初からあって、面をどのように配色するかを迷っていました。当初はプラスティックのようにパキッと塗ってしまおうと思ったのですが、「Ziggurat(ジッグラト)」という積み木の広告を見て、これだ!と思ったワケです。カラフルなのに木目が見えて可愛い・・・。


▲ジェッソをラフに塗ることでテクスチャを出しながら、着彩しました。

ところでこのカンガルーちゃん、前の記事に書いたように、結果として凛々しい立ち姿になった訳ですが、もうひとつ頭に引っかかったいたのは走っている姿。バネのようにピョンピョン軽やかに走る姿を表現するためのしくみを、週末からずっと悩んでいたのです。

▲夜もうなされ(ウソ)電車の中も会議中もスケッチを描きまくった

当初の計画は、電車のパンタグラフのような機構を利用して伸縮させるというもの。プチ試作では行けそうな気がしたのですが、この「応用造形演習」の授業中にきちっと作ってみると、シルエットはかっこいいものの思ったほどかっこよく揺れませんでした。

▲見栄えとしてはイメージどおりなのに・・・

ここでタイムオーバー・・・と思ったんだけど、ここでやめたら絶対悔いると思い、授業終了後も研究室に戻ってから作業を続け・・・


▲そしてとうとうかたちになった。

ついに完成!いや、嬉しかったです。自分のためにがんばったのは20年数年ぶりです。

徹底的にやる、その姿を見せたかった

ちょっと自己マン的な見出しですが・・・。授業で関わる学生たちの、何でも簡単に投げ出す淡白さに苛ついています。彼らのせいだけじゃないにしても、生き物として自分の力でこれから何十年も生きていかなければならないのだから、人のせいにしている場合じゃないですから。学生にどう伝わるかは全く解らないけど、本物のデザイナーとしてのプライドをかけて、あるいは自分自身の学生時代の姿を見せるという意味でも、もはや実際にやってみせるしかない、と思っています。ただ、自分の方がのめり込みすぎて、学生をほったらかしてしまわないように注意しなければ(汗)。

2010年1月21日木曜日

ドキュメンテーションの未来

ドキュメント・ウォールの可能性を考える@多摩美

今日は多摩美術大学CREST研究グループのミーティング。プロジェクトで実施したワークショップそれぞれのドキュメント・ウォールを全体的にながめて、ツール開発の方向性を導き出そう、という研究会でした。



廊下に4つのワークショップのDWを並べると壮観です。

2010年1月19日火曜日

受講生と作品対決!?

Animal Mobile 空間構成

後期の授業も佳境です。今日は「応用造形演習」の13回目、第3課題の3日目でした。この授業は以前にも書いたように、教員も一緒に作品を作っています。
わたしもこの課題は(本気で)作品制作に挑んでいます。そして・・・授業時間内に、2つも作ってしまいました。

授業時間内に、学生と同じ目線で、ライブで、やってみせる!ですよ。
とにかくいまどきの学生は、すぐに「どうしたらいいですか?」「できないんですけど」と、質問にもならないセリフを吐き、答えだけ聞きにくる傾向が強く、私たちを失望させてくれます。「それを考えるのはキミなんだよ」というプレッシャーとオーラを与え続けるのがもはや演習授業での教員のミッションとなりつつあります(涙)。

さて、ここではそんな愚痴は置いておいて、あまりにステキな作品になりつつある自分の表現を自慢させていただきます。


▲ひとつめはこちら。
上野動物園で取材した時に、二匹がじゃれ合って、キックの応酬をかまし合っている姿が印象的だったので、それを表現してみました。



▲もうひとつはこちら。
カンガルーが歩くところを見たことがありますか?両手とシッポ、両足を交互に動かして、尺取り虫!?のように歩きます。それを再現しようとしたのですが、結果として凛々しい立ち姿になってしまいました。でも、揺れれば手とシッポがユニゾンで動きます。カッコいい出来だ!!

来週は受講生たちの作品講評会です。