2025年4月12日土曜日

アニマル・ピース用額縁の試作


アニマル・ピースは、模様を書き込むと枠に戻してもとてもカワイイ作品として飾ることができます。アニマル・ピースを枠に戻した状態で飾るための額縁を、ワークショップキットとして試作しています。うまくできると、額縁だけでも製品として扱えそうです。

2025年4月10日木曜日

アニマル・ピース XLサイズの開発

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2025年度の夏のワークショップ・ツアーに向けて、アニマル・ピース メガサイズよりも抵抗ストでできるキットを開発中です。
メガサイズは、道南スギの集成材(24mm厚)を使って製作するのですが、この材料が結構高価なのです。そこで、幅約190mm、厚さ18mmの無垢の道南スギを使った廉価バージョンを用意することにしました。板幅が微妙なサイズなので、継ぎ合わせて幅広の板を作ろうかとも思いましたが、これも結構コストに響いてくるので、一枚から取れる最大のサイズで準備することにしました。ワークショップ本番がどんな感じになるか、ご期待ください。

2024年6月4日火曜日

アニマル・ピースの楽しみ方

アニマル・ピースは、道南スギの活用をテーマとした、体験型オーナメント作品です。
ここでは、ワークショップキットとしてのアニマル・ピースの楽しみ方をご紹介します。

組み立てて楽しむ
アニマル・ピースは、さまざまな形のピースを組み合わせて、動物のかたちを作って楽しむ立体作品です。
組み立てて飾るだけでも十分に楽しめますが、他にもいろいろな楽しみ方の可能性が埋め込まれています。

木目合わせパズルで楽しむ
アニマル・ピースの各ピースはカードサイズの道南スギの薄い板からレーザーカッターで切り出されています。綺麗にカットされているので、一旦カード型の枠から取り外しても、枠の元の位置に戻すことができます。ピースのかたちと木目を見れば、どのピースが枠のどの場所にどのような向きでハマるかがわかります。これを利用して、木目合わせパズルとしても楽しんでください。

オリジナル模様を描いて楽しむ
縄文模様やアイヌ模様、さまざまな民芸品に描かれた個性豊かな模様を思い描いてみてください。私たち人類は、いつの時代にも自分で使う道具や生活に関わりの深い場所に、さまざまな願いや思いを込めて模様を描いてきました。アニマル・ピースもこのような流れを踏まえ、願いや思いを模様に込めて表現する「キャンバス」として楽しむことができます。
それぞれのピースに別々の模様を描くことで、組み立てた時に思いもよらない素敵な柄が浮かび上がり、世界にひとつだけのオリジナル動物オーナメントが完成します。
組み立てた動物をバラバラにして枠に戻すと、これまた素敵な模様が浮かび上がります。これを額などに入れて飾るのも素敵ですね。

アニマル・ピースのワークショプ
オリジナル模様を施して世界にひとつだけの動物オーナメントを作る、「アニマル・ピース ワークショップ」は、木育ワークワークショッププログラムとしても提供していきます。
ワークショップでは約90分から2時間かけて、模様の描き方の練習やできあがった動物の写真撮影なども含めて、アニマル・ピースを使ったものづくり体験を味わうことができます。
機会があればぜひ、ご参加ください。

2024年5月30日木曜日

アニマル・ピースを紹介します


「アニマル・ピース」という名に込めた想い

アニマル・ピースは、 木工作品であり、 インテリアグッズ(オーナメント)でもあります。
名前の由来は、立体パズルのように部品=ピースを組み合わせて動物をかたちづくる作品であることと、道南スギという地域材を通して北海道の自然に思いを馳せ、人類だけでなく環境全体の平和(ピース)を願おうという思いを掛け合わせて名付けました。



「アニマル・ピース」のかたち
作品としてのアニマル・ピースは、道南スギの薄い板を材料に用い、北海道の森や私たちの生活にゆかりある動物をシンプルな構造で立体的に表現した彫刻/工芸作品です。
コンピュータ上でグラフィックソフトを用いて形状をデザインし、そのデータをレーザーカッターで切り出して、制作しています。レーザーでカットすることでできる切り口の焦げ目を動物の輪郭に利用して、さまざまな生き物の形をシンプルで力強く表現しているのが特徴です。

作者と所有者の共創作品として
アニマル・ピースは作品でありながら、製品としての販売やワークショップキットとしての提供も想定して制作されています。
製品としてのアニマル・ピースで大切にしていることは、アニマル・ピースを手に入れた人が作品に積極的に関わることで、作者と所有者の共同制作によって世界にひとつのアニマル・ピースが生まれるということです。
製品版アニマル・ピースは、道南スギの板をレーザーでカットしたあと、各ピースが元の枠に嵌ったままの状態で提供されます。
購入された方は、ピースを組み合わせて動物のかたちを組み立てる「体験」を手に入れたことになります。さらに、各ピースを解体して再び枠に戻せば、パズルとして遊べますし、コンパクトに収納して保管することもできます。道南スギの薄い板は繊細で柔らかく割れやすいので、アニマル・ピースを丁寧に扱う必要があります。この素材との対話とも言える体験も、味わってほしい作品の一部です。
さらに作者としては、購入者がアニマル・ピースにオリジナルの模様を描き込み、それそれの願いを叶えるためのオーナメント作品として完成させることを推奨しています。

あらためてアニマル・ピースとは
アニマル・ピースの特徴をまとめると、以下のようになります。
・道南杉をカットしたパズル(木目、立体動物)のような作品
・ 購入した人が自分でカスタマイズして 楽しむことができる
・ギフト用カード、オリジナルオーナメント制作キットのかたちで提供
そのまま組み立てて飾っても良いですが、 オリジナルの模様を描き込んで世界にひとつだけのオリジナル作品として飾ったり贈り物にしていただければ幸いです。

アニマル・ピースの展開
製品としてのアニマル・ピースは、道南スギ板の厚み、ピースの枠となるカードの大きさ、動物の種類によって、さまざまなバリエーション展開をしていきます。
・ギフトカードタイプ
 4mm厚/ハガキサイズ(100mm ×148mm)
・Lサイズタイプ
 6mm厚/超3封筒に収まるサイズ(110mm×210mm)
・メガサイズ
 26mm厚/学校の教室で使われる天板に収まるサイズ(580mm×450mm)

・モチーフ動物の種類(2024年5月現在)
 ◎森の動物:エゾシカ、ヒグマ、キタキツネ、エゾリス、エゾモモンガ、
 ◎メモリアル:ネコ、ゴールデンレトリバー、ラブラドルレトリバー、
  ジャックラッセルテリア、柴犬
 ◎干支:辰



2024年4月9日火曜日

6月の木育ワークショップに向けての準備

2024年6月に札幌で開催する木育ワークショップに向けて、アニマル・ピース「森の動物」シリーズの最終データ確認を行いました。
ワークショップでは、「ヒグマ」「エゾシカ」「キタキツネ」に新作の「エゾリス」を加えた4種類のキットを用意します。
・ヒグマさん

・エゾシカさんペア

・キタキツネさんファミリー

・エゾリスさんペア

当面はこのワークショップ準備を進めていくことになります。進捗は随時ご報告します。お楽しみに。

2023年12月1日金曜日

アニマル・ピース

道南スギを用いた作品/製品「アニマル・ピース」開発に取り組み中。
このブログに開発ストーリーをまとめていこうと思います。

アニマル・ピースを紹介します
アニマル・ピースの楽しみ方
6月の木育ワークショップに向けての準備

2023年4月19日水曜日

ふたつの学び方

知識と知恵

「学び」という視点から「知」の獲得を考えるとき、二つの学び方があることを意識したい。
知識(上図、左)は、ある分野や事柄に関する情報についての理解を指す。知識は、書籍やインターネット、教育などを通じて学び、蓄積することができる。例えば、物理学の法則や歴史の出来事などは知識にあたる。「知識」があるという状態は、その対象について見たことも触ったこともなかったとしても、その対象を知っていいて何らかの説明ができる状態といえるだろう。「知識を深める」「知識を増やす」という言い方があるように、量で測れるイメージがある。
知恵(上図、右)は、知識を実際の人生や現実の問題に適用する能力を指す。知恵は、経験や洞察、判断力、倫理的な価値観などから得られる。知識を繰り返し使うことで、知恵として自分の中に蓄えられていく、というイメージか。例えば、知恵を持った人は、複雑な状況で適切な判断を下し、良い結果を生み出すことができるだろう。「知恵を絞る」「知恵を借りる」という言い方から、何か行動を起こす時や小津脳の結果を解釈する上での手がかりとなるものと言える。
一般に、「知識」の蓄えが多くそれ尾をいつでも引き出せる人を「かしこい」としたり、「知恵」をつかって質の高いものづくりや課題解決に取り組む人を「職人」と呼んだり、それぞれ別の人格のように扱われがちだ。しかし、「知識」と「知恵」は、ひとり(あるいは複数の人のインタラクション)のなかで循環させたがら鍛えられていくもので、学びにおいてはどちらも必要、と考えるべきだろう。
ものづくりに関わる上では、「知っている」と「できる」とでは、その活動への関与の仕方が全く変わってくるることは事実だ。