2012年12月30日日曜日

googleアンパサダー学生のための映像WS

YouTube 動画加工ツールの前にさぁ・・・

google学生アンパサダーになっている学生君たちから相談を受け、年末ギリギリにプレワークショップをすることになりました。
googleさんにしてみれば「もっとYouTubeにムービーをアップしてくれよ」ということなのだが、あなたたち、まず、コンテンツありきだってコトを忘れているよ。
学生たちが考えてきたWSプランについても、「企画からアップまでを一通り体験」・・・て、ゴミみたいな(失礼)練習映像をとりあえずアップしたって、次には続かないよ。(だいたい、授業課題でデザインの課題もろくにできてないのに、映像の企画なんかできるかい・・・あ、これは心の声ということで、読み飛ばしてください)
ということで、まずWSのプロトタイピングということで、自分たちでやッて見ようよ、と提案して、今日がその日です。

御託はいいからまず撮ってみようよ

映像表現のような時間系コンテンツは、本気でやったら、時間がいくらあっても霧がありません。まず、撮ったら同じ分だけ観なければならないし、編集したらもう一度確認しなきゃいけないし。最低でも作る手間の倍は時間がかあるということです。だから事前の準備や設計、経験値など、総動員して作る必要があります。ゴールにたどり着くためには、作者本人がその勢いやテンションを最後まで持続させて楽しまないと、完成しないんです。
関係者だけでやるのかと思いきや、冬休みだというのに、わざわざ2人も学生くんが参加してくれて、「これは彼らにお土産がないと申し訳ない」ということで、午前中2時間くらいを使って、撮影講習会をすることにしました。

メッセージ、出来上がりを意識して撮ろう

まずはプチレクチャーとして、映像表現の基礎を解説しました。
映像は撮影と編集の2段階で創造されます。
撮影の基本は3点。「フレーミング」「カメラワーク」「ライティング」です。
編集のポイントは、カットのつながりにも意味が生まれる、ということ。この説明は今日は省略。

・フレーミング
まず、対象を画面の中にしっかり意図的に捉えること。
「ロングショット」「フルショット」「ミドルショット」「バストアップ」「クローズアップ」など名前があるということは、それを意図的に組み合わせることで言語化できる。

・カメラワーク
基本はカメラを固定してしっかり対象を捉えること。これと対比してカメラの動きを加えることで、対象を多次元的に捉えることができる。
レクチャーではサワリだけでしたが、「パン」「ティルト」「トラック」「クレーン」「ドリー」「タンブル」などカメラの動かし方、「ズーミング」「フォーカス送り」「被写界深度」などレンズ効果、「アイレベル」「俯瞰 ハイアングル」「あおり ロー・アングル」などカメラのアングル、被写体とカメラの関係として様々なカメラワークを使った「フォローショット」「主観視点/客観視点」など、撮影に置ける言語的、記号的メッセージ性について共有することは、映像作品制作の質を上げる手がかりとして身につけてい置きたいところです。

とりあえず撮ってみよう

レクチャでも触れたように光の向きや被写体との関係はとても重要。とりあえず、椅子をモデルに、光の向きがどう影響するかを実体験してみましょう。


カメラを構えたついでに、デジカメだけでもできる映像表現、も体験してもらいました(汗・・・ふぅ)。