2011年6月29日水曜日

筑波技術大学にて特別講義

図解表現をテーマに

学会で疲弊した体にむち打って(!?)やってまいりました。

受講する学生たちは聴覚にハンディキャップを持っているので、できるだけヴィジュアルで訴えるように準備はしていきましたが、「彼らが普段、知識とどう接しているか」について私に予備知識が無いため、うまく伝わったか不安です。が、以外とみんなしっかり聞いてくれている様子だったので、これはこれで良かったのかも。今日は、手話通訳の方がついて、同時通訳を通しながらの講義だったので、いつもの早口はなんとか封印され、ゆっくりじっくり話せたのは確か。

後半は表現活動

「図解力アップドリル」の宣伝もかねて・・・後半はワークショップ。このあとの授業課題につながるよう、動くおもちゃを題材に形や動きをとらえて表現する基礎的な考え方や方法について共有しました。

2011年6月23日木曜日

日本デザイン学会開催

デザイン学会開催 会場校です

明日から3日間、ここ千葉工業大学津田沼キャンパスで、「日本デザイン学会第58回春季研究発表大会」が開催されます。私の担当は、広報とサイン計画。
備忘録的に、今回の学会関係制作物についての考え方を残しておこうと思います。

シンボルマーク

今回の大会テーマは「産学コラボレーションによるデザイン」。コテコテですが、二つの流れが出会って絡み合いながら進んでいく、というそのまんまのイメージをシンボルにしました。配色は会場となる千葉工大のイメージで。コラボレーションを人と人の関わり合いや営みとして表現するため、水彩(的)な処理を施しました。

印刷物

広報についてはポスター、パンフレット、プログラム冊子、概要集巻頭資料・・・と、ミスで周囲にご迷惑をおかけしつつ、なんとか今日までたどり着いた感じです。上記シンボルマークを生かしたデザインであることは当然ですが、もう一つのテーマとして「エコ」を意識しました。簡単に言うと、紙の消費量を抑える、ということです。特にパンフレットは8p→6p、プログラムは16p→12pと、力技でページ数を抑えました。
震災による紙不足、原発事故などによるエネルギー不足と重なり、結果として多少の貢献はできたと思います。

会場サイン

こちらもエコ!? 最小要素で最大効果を狙いました。サイン計画については大学院生と学部4年生も数人、制作のお手伝いをしてくれたおかげで、なんとか間に合わせることができました。
屋外サインは、設置場所の制約が多いこととこの地域の強風を考慮し、大学が所有している小型の立て看板で対応しました。今回の課題は、日によって会場となる建物が変わる(2カ所)ことです。これについては、正門におく最初のサインにのせる会場地図で一枚の地図に両会場を表示せず、日程に合わせてその日の会場のみを表示する方法で対応しました。
屋内サインについても制約があり、壁に掲示物を直接貼付けるのは避け、基本的に小型の掲示スタンドを使用しました。最小数のサインで、なんとかまかないたいと思います。

2011年6月17日金曜日

調査5日目

あっという間に最終日

今日も引き続き、資料撮影隊です。
おもちゃ、あるいはお土産、と思われる資料を記録しました。
数センチサイズの人形群。江戸時代にこんなものがあったということに驚きです。ポージングの説得力も、ディテールの作り込みも、感動ものです。軽いし、表情豊かだし、このサイズで肉球まで付いています。いまどきの怪しいキャラクターグッズに勝るとも劣らない、当時の職人魂にあおられっぱなしです。
今日も暑かったけど、楽しかった。

これにて、今回の資料撮影は打ち止め。

2011年6月16日木曜日

調査4日目

さすがに疲れてきました

撮影場所が暑い・・・。夕方、というか夜、日が落ちてから雨が降り出しました。涼しくなったぁ。

今日の獲物は

昨日に引き続き、民具のコレクションを撮影。何だろ、この精度は。こんな素敵な道具を使ってた社会はどこに行ってしまったのか。
約1cm四方の中にこの密度。愛着もわくし、長く使うよなぁ。100均?笑っちゃうね。

2011年6月15日水曜日

調査3日目

既に自分のオフィス化

撮影は収蔵室の外側にある階段の踊り場でやっています。ほとんどプチ事務所です。が、天井がガラス張りで、暑い・・・。
収蔵室の方は結構エアコンが効いているので、通常体温の高い私は動物園のシロクマのように、部屋と廊下をウロウロ行ったり来たりしながら、シャッターを切っています。ジャマ・・・!?
今日も昨日に続き、日用品的な資料の撮影。どれも、今作れる人はいないんじゃないかと思うモノばかり。工業化、大量生産はろくな結果を生んでないように思えてくる。

2011年6月14日火曜日

調査2日目

コスト無視の素敵な工芸品から、今と変わらない日用品まで

シーボルトが集めたとされる様々な資料の撮影を朝から夕方まで、そしてビールに溺れてホテルで寝る、そいう生活のペースができてきました。

今日からは、撮影スタッフとして。研究メンバーの先生とペアで、収蔵品の目録をたよりに、シーボルトのコレクションを写真に記録していくミッションを担当します。
今日の成果は主に「民具」。精巧な船の模型から「箒」まで、江戸末期の色人魂をフレームに納めました。

大学時代、写真の授業は大の苦手だったのに、社会に出て広告の仕事で偉そうに写真のディレクションをし、この歳になってついに自らカメラマンに・・・。ほんと真面目にやっとけば良かったと悔いています。「大辻清司」先生のオーラを浴びていたのに、バカな学生でした(泣)。

2011年6月13日月曜日

ミュンヘン国立民族学博物館調査

数ヶ月ぶりのミュンヘン

今日から一週間、博物館の収蔵庫通いです。
「日本関連在外資料の調査研究」プロジェクトとして、シーボルトが日本から持ち帰った様々な資料を目録化、活用するためのデータベースのデザインに関わっています。
絵画、工芸品、漆器、磁器・・・など、多岐にわたる様々な資料の情報をひとつのデータベースにまとめて、研究者の活動に役立てようという、夢の膨らむプロジェクトです。
今日は絵画系の資料のリスト化をお手伝い。
研究者自身が直接データ入力や内容の改変に携われるように、というミッションですが、なかなか大変です。
今回は「Eye-Fi」という、デジカメから直接パソコンにデータを送るツールのテストもしたかったのですが、ネットワーク環境がネックです・・・。

明日もがんばろ。

2011年6月6日月曜日

アウトプットのキーワードは「キット」だぁ

卒業研究のためのワークショップ その3

ゼミの4年生たちに、卒研最終成果物のボリューム感をイメージさせるために、「型」を決めました。
メッセージを伝えるために、メッセージの表現:コンテンツ、コンテンツと利用者の関わり方を規定する道具更にはそれによる体験:ツール、そしてこれら全体を説明するとともにひとまとまりとして扱うことのできる器:パッケージ。この3層構造で作品と制作報告書を作ってもらいますよ。しっかりね。