2015年1月3日土曜日

映画の図解 BLADE RUNNER

北海道教育大学の「情報デザイン1」2014年度最終課題は映画作品の図解です。
この課題でも、私も学生と一緒に制作を行っています。
私が取り上げた作品は「ブレードランナー」。
この映画は最近、ワークショップの題材として久しぶりに繰り返し見ていたので、この機会に図解してみようと思いました。
学生たちに仕上がりのイメージを伝えるため、授業に先駆け、事前に冬休みの宿題として自主制作しました。

制作プロセス

まずは、作品を鑑賞しながら観察&スケッチ。


似顔絵やらシーンの構成をスケッチしながら、作品を味わいました。


最近、似顔絵は実は情報デザインの重要な要素だな、と感じます。
個人の特徴を視覚化する情報の表現だし、瞬時に特徴を捉えて記述する観察の練習としても、手頃な練習問題ではないでしょうか。

各場面のシーケンスや登場人物の活動を図に描いていくことは、日常の観察とも密接につながっています。


クライマックスのデッカードとバッティの戦いは、繰り返し見てみるとかなり奥深いものがありました。ここだけもかなりボリュームのある図になります。どうしよう・・・。


材料が一通りそろったところで、全体の流れを一度、図に描いてみます。
この時点でなんとなく、ティレルビル、デッカードのマンション、セバスチャンのマンションとそれ以外、というレイヤーで表現できそうかな、というアタリをつけています。


どうもこの勢いで描いていくと、後半用のスペースが足りません。
紙面内に収めることをこのあたりから考え始めます。


あれっ、やっぱり入りきらない(汗)。
やはり項目数を数えてから配置しないとダメだよなぁ。


とにかく後半を描ききって、要素の数を確認します。

横に12列、縦に6行で、どうやら収まりそうです。

これは上下のレイヤー表現が上手くいくかの確認用、ラフスケッチ。
だいたい、イメージがまとまりました。

課題としてはこのまま手書きで仕上げるのですが、今後のこと(未来大の授業でやれるかも)を考え、Illustratorで作業を続けることにしました。

そして年末年始、3日間をかけて出来上がったのがこちら。

しげしげと眺めていると、まだ手を加えたいところがいろいろありますが、他の仕事もあるので、まずは一度ここで完成とします。
このあと、A3ケント紙に出力して、水彩絵の具で着彩する予定です。
最終版の出来については、後日改めて報告します。

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年末の作業にあたり、職場にDVDを置き忘れて来てしまい、ネットの情報を頼りに作品制作を進めました。しかし、あらゆる情報があるある!助かりました。
ブレードランナー-Wikipedia
Blade Runner - Wikipedia
List of Blade Runner characters
Speedrun: Blade Runner in 60 seconds
ブレードランナーシナリオ
Transcription of Blade Runner
その他、様々な画像やムービー