先ずは、完成作品をご覧いただこう。
お手軽撮影ではあるが、最低限の背景設定や光の当たり方には配慮した。
今回の作品制作にあたって、作品そのもののクオリティはもちろんだが、材料についてもこだわった。
最後に残った材料。ほぼ綺麗に使い切った。
さまざまな試作の残骸も残しておいて、必要に応じて刻んで再利用した。
課題で設定された条件をどれくらい制約として創造活動に生かすかも、デザイナーとしては重要なスキルであると思う。
今回、授業課題を学生たちと同じようにやってみて、様々な気づきがあったので、書き留めておく。
・時間の使い方
一般的な授業や試験はたいてい正解が用意されている。受講生はそれを見つけ出して答えられれば、ミッション完了。(残った時間は寝ていられる)
しかし、デザイン系の演習課題は、与えられた時間(授業のコマ数とか時間配分とか)はあくまで目安だ。「締め切り」という絶対的な制約以外は自分で組み立てなければならない。
学校の学びには、この「時間感覚」を鍛える機会があまり用意されていないなぁ。
・最終成果物の質
そもそも「クオリティ(質)」というのも定義しにくいが。
これも、正解はない。作者自身が「これでいい」と言い切れるためには、自分自身の満足度と、それをていきょうするあいて
学生たちは、自分に基準がないから、「これでいいかな・・・」「これでいいや・・・」になってしまう。
若者の溢れるエネルギーと張り合うのは疲れる。消耗度は大きいが、先輩デザイナーとしてはやはり、やってみせる、というのも大切な教育方法だと思う。
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最後に、本番撮影のNG集をどうぞ。34テイク、12分あります。