2021年12月26日日曜日

道南スギDVD収納ボックス その1

 活動拠点をどこにどう築こうかと迷走中です。
山のようなDVDコレクションをどこに保管するかも、悩みの一つ。
弥生町オフィスを片付けていたときに、ふと、持ち運びやすいDVD収納ボックスのアイデアが浮かびました。
思い立って即、くらcraの鳥倉さんに相談しながら、スケッチを書いてみました。


DVDケースの大きさを基に寸法出しをしました。30枚で450mm、45枚で600mm。運びやすさを踏まえて、30枚入りで進めることに。
早速試作してみます。
切り出しのために慣れない図面を書いて、鳥倉さんに切ってもらいました。
厚み15mm、幅165mmの板からできるだけ効率的に材料を取れるように考えました。
そして組み立て。
強度を保つため、組み合わせの向きが気になりますが、これはこれでかわいいか。
取手だけでなく、穴を開けることで、抱えて運びやすくしています。
背面は軽量化と強度を考えて、このような処理です。
早速DVDを入れてみた。いいね!
スペシャルエディションのボックスは入るものと入らないものがあるのが悩みどころ。

2021年10月16日土曜日

ワークショップキット:カクカクスツールのつくりかた

カクカクスツール
デザイン:Wood Stewart、キット制作:くらCra
インテリアとして、またアウトドアでも利用できる、カクカクスツール。
ここではスツールキットの組み立て方を解説します。

◉キットの内容
・角材(長)4本
・角材(短)4本
・板材 3枚
・ビス(長)8本
・ビス(短)12本

◉必要な道具
・サンドペーパー(キットに付属)
・木工用ボンド
・ドライバー(電動ドライバーがあると便利です)

◉スツールの作り方

1. 木材のやすりがけ

各材料の角の部分にざっとやすりをかけます。指を当ててみて、ささくれている部分や尖っている部分がなくなるくらいで充分です。また、表面も同様に、触ってみてザラザラ・チクチクしないくらいにペーパをかけておきましょう。サンドペーパーは、端材の板などに巻き付けて使うと、均質にペーパーがけすることができます。

2. 各木材の向きを決める
スツールのどの部分にどの材料をどのような向きで使うかを決めます。
長短それぞれの角材を束ねて、ぐるっと眺めてましょう。上の写真のように束ねてみると、スツールのどの部分にどの木目を使うかを検討することができます。美しい木目の面を生かすのもよし、節目をアクセントに使うのもよし。ここで決めた向きに仕上がるように、組み立てを始めましょう。(長い角材に空いている穴はビスを打つための下穴です。こちらが上側になります)

3.「コ」の字形を作る
脚から組み立てていきます。
まずは、長い角材2本で短い角材を挟むように「コ」の字形を2つつくります。作業手順としては、まず短い角材の小口にボンドを軽くつけます。
そしてビス(長)で留めます。
ビス留めをするときは、机などの平らな場所に材料を置いて、水平・垂直が保たれるよう、また接着位置がずれないようにしましょう。

4. 「コ」の字形に角材(短)2本をつなげる
ボンドをつけて、ビス留めします。
この作業も、座面にあたる部分を下向きにし、机の上などの平らなところに置いて作業をしましょう。

5. もうひとつの「コ」の字形をつなげる
先に二つの端にボンドをつけておきます。そして、それぞれビス留めします。
これで脚の部分は完成です。

6. 座面をとりつける
まず、3枚の板を脚の上に仮り置きして、どの位置にどの板のどの面を出すかを決めます。
脚の側にボンドを塗って、座面の板を配置します。ビス留めは、まず四隅をきっちり位置合わせして留めてから他を留めていくと、美しく仕上がります。

7.完成
最後にもう一度全体を撫でてみて、ちくちく・ざらざらする部分があったらペーパーをかけましょう。これで、完成です。

杉はそのままでも柔らかくて温かい印象をえられ、また匂いも心地よいものです。使っていくうちに徐々に色が変わったいくのも楽しみのひとつです。
ニスを塗ったりカラー塗装することで、表面の汚れや水分を防いだり、使う人と自分らしさを表現できます。

(文責:Wood Stewart)

2020年4月17日金曜日

マスクをつくる①

絵にしてみたら、どうしても現物が見たくなる。そこで、作ってみた。
まずは、「マジンガーZ」マスク。

1.自分の顔の形に合わせるために

このマスクは、かたちは単純だけど、マスクとしての機能を考えると、ちゃんと顔にフィットさせる必要がある。そこでまず、手元にあった針金で型を作り、形状と寸法の確認を行った。

当初から、ゴムで留めるのではなくて、メガネ風の付け方をイメージしていた。マジンガーは耳の部分はツノになっていてマスクと連動した構造になっている。これもうまく表現しようと試みた。




2.寸法から形を割り出す

針金を使って、鼻と両頬骨に沿わせる形状を取り出すとともに、マスクの正面部、側面尾の長さを割り出した。
これを元に、とりあえず面ごとにパーツ分けして、コピー用紙にラフな形を描いてみた。
そして切り抜いて、組み立ててみる(手ぶれ写真ですみません・・・・)。
うーん、ちょっと小さかったか(左)。適当に継ぎ足して、再度確認(右)。
やはりマジンガーのカチッとした形を再現しないとね。サイズはこれでいい感じ。だがしかし、アゴのエラ部分はもっと下まで伸ばさないと。それから、耳にかける部分はなかなか難しいなぁ・・・。これらをふまえて、型紙制作にとりかかる。

3.試作1号

スキャナ台に乗るように解体して、スキャン。
これを下書きに、Illustratorでトレースして型紙を制作。
そのままプリントアウトして・・・
組み立ててみた。
装着してみると・・・おお、なかなか良いではないか。正面の台形はもう少し下側を絞ろう。あと、耳にかける部分は、いまいちフィットしてない。

4.試作2号

Illustrator上でいろいろ微調整をして、再度出力。
うむ、イメージ通りのかたちになったのでは?

5.ふりかえり

満足度の高い、マジンガーZマスクの試作ができあがった。アゴの下の部分も作るると、安定感が増しそうだ。耳周りの処理は、もう少し検討する余地がある。スリット部分をどう処理するかで、機能性やなりきり感はさらに増しそうだ。
マスクの目的をふまえ、鼻がマスクの中に入るようにしたことで、「結構大きいなぁ」という印象になっている。私の記憶では原作のマジンガーZは鼻先はマスクの中に入っていた。しかし最初のアニメーション版以降、鼻先はマスクの外に出ていたなぁ・・・。

2020年4月15日水曜日

洞爺湖デザインラボ開設準備

今日、ネットワークの設定が完了しました。
これで遠隔授業を洞爺湖から配信できます。

2020年4月13日月曜日

マスクをデザインする、とは?

毎朝、通勤途中に通るドラッグストアには、マスクを手に入れようとする人々の行列。SNSには手作りマスクを話題にした情報も多く流れている。紙製、布製、3Dプリンタでの出力まで。
でも、どうしても気になっているのは、マスクってどうしてこの形なの?ということ。(いや、わかってはいるんだけど)もっと違う切り口のプロダクトとして、マスクのデザインというものがあるんじゃないかな、と。それほど本気で、新しいマスクデザインを作りたいわけではないので、人々のデザインマインドを揺さぶってみよう、と以下の落書きをfacebookにあげてみました。
本来であれば、オリジナルデザインを提示するべきところですが、まずは私の原体験の中にあるマスクのイメージをどうしても描いてみたかったので・・・。
だいたい想定していた知人には想いが届いたようで・・・ウケてよかった。

2018年4月16日月曜日

図解に込められた意図 002

この図はある書籍のために、執筆者とともに制作したものです。


元になったのはこちらの図。


カラーの印刷物であれば、下図のように領域を色分けする方法も取れたと思います。

しかしモノトーン(黒一色)の印刷で、このような色面構成を表現しようとすると、可読性は落ちますし、印刷結果もあまり美しいとは言えません。



そこで、各面の輪郭を線で表すことになります。


「線」は造形要素して非常に力強く、全体の形をはっきりと印象付けます。しかし、形が複雑になるとそれだけ説明的な線が増え、文字と太さが近いこともあって、画面全体が「ゴチャゴチャ」してしまいます。
そこで、デザインの根幹でもある、削ぎ落としを行います。どこまで削るかは表現者の表現者のこだわりと読み解く人の感性のバランスによります。


ギリギリまで削って、このようなかたちに。
この表現には他にも意図があります。
4つの要素を並列に扱うには、同じ形状の繰り返しが効果的です。


そして、閉じていない図形には、閉じた図形にはないダイナミックさや「閉じていない」ことによる多義性、暗黙的なメッセージを込めることも可能になります。


罫線で閉じた基本図形はシンプルで力強い表現になりますが、その結果として固定された、安定的なイメージになりがちです。
線の開いた図形では、線の両端によって始まりと終わりが生まれ、その意図を読み解くための余白が用意されます。線の始まる場所、終わる場所を示すことで形に意味を与えることもできます。
例えば円の一部を切り欠くと、器や囲いのような内側と外側、あるいは切り書いた部分からの広がりや周囲からの収束のような意味を込めることも可能です。
欠けてている部分を未完成と捉えれば、不確定さ、ゆるさなど、「例えばこんな感じ」「こんな見方もある」というような断定を避けるニュアンスの表現もできそうです。

・・・というような検討の過程を経て、冒頭に紹介した図の表現が生まれたわけです。
出来上がった図だけを見ると、「どうでもいいじゃん」「途中の方がのでは」という声も聞こえそうですが、これはデザイナーの意図で決めたこと。どれが正解か、と聞かれれば、「正解などありません」としか答えようのない領域です。読み解く人に、その意図も含めて伝えることが重要と考えています。

2018年4月13日金曜日

図解に込められた意図 001

友人からの依頼で、こんな図解を制作しました。A3サイズのポスターです。


友人にとっては「自分で制作したポスターで、改善したいという気持ちはあるものの、具体的なアイデアは浮かばない。さてどうしよう」ということで、「リ・デザイン」の相談を受けたものです。
元の表現はこちら。


十分まとまっている表現だと思いますが、作者としてはもっと良くしたいということで、お話をいただいきました。依頼してくれた友人=本人の視点からの解説は、こちらのブログにまとめられています。


このように並べて(左→右)見ると、どこをどのように変更したかがよくわかると思います。
伝えたいことがたくさんあり、元の表現ではそれらがそれぞれ主張し合って、説明の順番がわかりにくくなっています。説明全体の構造を印象的に強調することと、説明の単位ごとのまとまりをはっきり作ることがポイントだと思いました。
具体的には・・・
・まず、それぞれの説明のまとまりをはっきりさせました。ひとつ一つの項目を集中させ、余白を利用して区切りを明示することがポイントです。「余白を制するものが、グラフィックデザインを制する」と、個人的には思っています。
・それぞれの要素の説明のかたちにシンプルなルールを作りました。今回は、キーワードの○マルの右側にまとめる、というルールです。グラフィクデザインの基本の一つ、反復というルールの適用です。とはいえ、後半の二つはこのルールになっていませんね(汗)。
・色数を減らしました。元の表現では色分けによって項目のグルーピングを行なっていて、うまく、美しく、識別性が確保されています。しかし、カラフルなために目移りしてしまい、説明の物語として読み解いて行くのが困難になっています。配色については、オレンジで流れを強調し、他を弱めました。
・タイポグラフィ(文字の扱い)については、タイトルを上部にオーソドックスに入れることで内容全体の見出しを作ったこと、全体に文字のサイズを小さくし(A3サイズ=手元で充分に読めるサイズ)、余白を増やす工夫をしました。
・・・etc.
語ればきりがありませんが、ここでは表現ポイントよりも、リ・デザインのプロセスを紹介します。
そのプロセスは、簡単にまとめると「解読」→「解体/再構成」→「表現」というステップです。そして、これらをスケッチブックに自分で図解しながら作業を進めた、というのが要点です。

解読(観察)
作者に直接会うことができれば、説明を聞きながら解釈する時間を作れたのですが、今回は遠隔でのやり取りで、時間を合わせることもできませんでした。そこで、「まず作って、みてもらって、直す」という作戦でデザインを進めました。効率が悪いと思われるかもしれませんが、私はIllustratorでの作業のスピードに自信があるため(爆)、方針さえ固まれば仕上げも修正もすぐ対応できる、という方針でグラフィックデザインの仕事をしています。
さて本題です。いただいたポスターをじっくり眺めつつ、対象をなぞりながら自分で表現してみることで理解が進んでいくものです。


こんな感じで、説明の構成や、各要素の素材(写真点数や組み合わせ方)を読み解いていきました。
タイトルで「つくるまで」と、プロセスを伝えたい意思を表明しているので、このポスターは全体として、5つのキーワードを活動のプロセスに沿って説明したいのだ、と理解しました。しかし、元の表現では「矢印」が他の情報に紛れて、見えにくくなっています。そこで、まず5つのキーワードの関係、順序を明示する骨格をスケッチしてみました。結果的にこの段階での解釈が最終表現に直結してます。

解体/再構成
内容の構成や意図、表現材料の全体像が把握できたら、「自分ならどうするか」という視点で、再構成してみます。


紙面などメディアの形状にとらわれず、内容そのものが持っている構造を引き出して形にしてみることが重要です。つまり「これをいうならこの表現でしょ」とか「自分だったらこう説明するな」というように、受け止めた内容を自分ごと化して説明し直してみるわけです。
上のスケッチの右上には、レイアウトのことを意識し始めた片鱗も残っています。

表現
この表現で行ける、という直感を得たら、紙面レイアウトのためのアイデアスケッチに入ります。


当初はタイトルも含めて、左右対称の構図が良さそうだな、という方針で進めていたことがわかります。この段階で、「行ける!」と感じ、Illustratorの作業に入りました。
しかし・・・このレイアウトでは紙面に綺麗に入りきれない・・・orz。
そこでスケッチブックに戻って、もう一度アイデアスケッチ。


メインの図を左にオフセットし、キーワードの右側に説明を並べるルールは、ここで固まりました。また、紙面にどのようなグリッド(グリッドシステム)を設定して、各要素をどう配置していくかも、このスケッチの段階で目処を立てています。
そして、再びIllustratorに戻って、ガチャガチャと配置調整をして出来上がったのが、最初に紹介した図解作品、ということになります。

このように自分のデザインプロセスを見直してみると、手描き表現の可能性を強く感じます。まだまだ紙とペンは手放せませんね。
今回は、依頼者である友人にも、私が何をデザインしているのかを伝えたいと思い、このような記事のまとめました。しかしこの、自分自身のデザイン流儀をことばにしてみる、という振り返りの過程は、自分自身にとっても学びの多いものですね。今後も続けていこうと思います。